徳島県にITエンジニアやIT企業が集積することで、新しいITの未来を、新しい徳島の未来を、そしてITエンジニアの未来を作りたいと考える、Turn Up 徳島プロジェクト。
その中で、徳島でのインターネット回線のスピードは、ITエンジニアにとっても、企業の立地やサテライトオフィスの立地を検討するIT企業にとっても非常に気になる点だと思います。
そこで、徳島のインターネット回線について、ノマドワーカーのライターが、実体験を含めて、レポートします!
ライター紹介
パソコンがないと仕事にならないくらいパソコンの前に座り業務を行う日々。職場メンバーとのやり取りは、TV会議やチャットシステムを使用し、在宅ワーカーとの業務も行う。
趣味は旅行。海外旅行の時は、時差やインターネット環境に阻まれながらも、職場とTV会議システムを使って、やり取りを試みるのが楽しみ。
世界一高いビル”ブルジュ・ハリファ”を背景にドバイから
徳島県のインターネット回線と聞いて、どんなことをイメージしますか?
「地方だからネットの速度は遅いんじゃないの?」
「電波が入りにくい場所が多いんじゃないの?」
「Wi-Fi使える場所ってあるの?」
と思われる方も多いかもしれませんが、
実は、県下全域に「光ファイバー」が普及している数少ない県なのです。
え?!
徳島県下全域に?!
県土面積の 75%を森林が占める徳島に?!
こんなところにも??
そうなんです!!
徳島はブロードバンド環境をいち早く整備した県で、高速・大容量・常時接続のブロードバンド環境が整備され、CATV網の世帯普及率は全国で1位(※)となっています。
※都道府県におけるケーブルテレビ(自主放送あり)の普及率90.7%(2018年7月現在)
CATV網が普及しているため、山奥でも海辺の周辺でも、徳島の中でもいわゆる田舎といわれる地域でも、超高速インターネット回線がつながっているのです!
だから、こんなところでも・・
あんなところでも!!
これって、すごくないですか?
インターネット回線を使う人口比率で考えると、徳島県の人口は約75万人。
一方、東京都の人口は、推計で約1,370万人!
インターネット回線は利用密度によって速度が左右されますので、この数字の比較だけでも徳島ではインターネット回線が速そうだなぁと想像してもらえるのではないでしょうか。
東京 VS 徳島
普段は徳島市内で働く筆者。
仕事は常にクラウドを介して行い、在宅で仕事をしている同僚もいます。
いわゆるテレワークってやつです。
そのため、関係資料やデータの作成・保存、スケジュール管理やグループウェアなど、仕事に必要なものは全てクラウド上に保管。
インターネット環境さえあれば、仕事はどこでも行えます。
逆に、なくてはならないのがインターネット環境。
停電やインターネット回線が使えないと、できる仕事は半減・・。
インターネット環境やインターネット回線のスピードは仕事の効率化に直結しています。
仕事の内容にもよりますが、徳島で働いても、東京で働いても、インターネット回線を使うことができれば、場所は関係なく働くことができてしまうのです。
そう、徳島でも良いけど、インターネット環境が良ければ東京でも良いと言えるかもしれません。
そこで、東京VS徳島を体験レポートでまとめてみました!
東京 version
家族の都合で1週間ほど関東に滞在することに!
その期間中も仕事を休むのではなく、テレワークで業務を続けることができるはず。
今回のレポートにうってつけの機会です。
ということで、東京VS徳島の実証実験をすべく、意気揚々と上京!
そして迎えた月曜日の朝、毎週月曜に実施している定例会議に出席。
テレビ会議システムを介して、会議に参加したものの、ビデオをオンにすると映像が静止状態に・・・。
う、動きません・・!
仕方なく音声のみに切り替え、音声が途切れ途切れになる状況の中、なんとか1時間程度の会議は終了。
いつもは顔を見ながらのミーティングなのに、音声のみとなると少し不完全燃焼です・・。
引き続き、クラウド上にある容量の大きいデータをダウンロードしようと試みました。
が、時間がかかりすぎてできない・・。
徳島ではこんなことなかった・・とぼやいてもあとの祭り。
同僚が作成したデータを確認しようにも、とにかく時間がかかってしまい、仕事の効率が下がる一方。
それでも、気を取り直して、有料のコワーキングスペースやカフェで仕事をしてみました。
パソコンの傍らにコーヒーを置き、どこから見ても都会のノマドワーカー気取りに仕事をするも、打ち合わせやセキュリティの観点から、使いづらい場面も多く、結局は部屋に戻って仕事をする羽目に。
滞在している部屋にはWi-Fiがないため、スマホのテザリング機能でPCのインターネット環境を整え仕事をしていましたが、滞在も後半になると、パケット通信料をオーバー。
PCをインターネットに接続できないのはもちろん、速度制限のかかったスマホはもはや鉄の塊です・・。
いや、電話はできるのですが。
通信追加料金を払えば良いことは理解していますが、たった数日の滞在で、この状態になるとは。
徳島 version
東京への滞在中は無料Wi-Fiも安全に使えるのか分からず、仕事に利用するには少し抵抗感もありました。
しかし!!
徳島県では、徳島県無料公衆無線LANサービス「Tokushima Free Wi-Fi(とくしま無料Wi-Fi)」の提供を行っているため、どこでも!というと少し言いすぎかもしれませんが、徳島県全域で、無料Wi-Fiを使うことが出来るのです!!
これも、徳島県が誇る全国屈指のブロードバンド環境を最大限に活かしたサービスです。
徳島県内の観光施設・避難所等、役所や公園、道の駅など112施設において、Wi-Fiスポットが利用できます。
30分ごとに再認証を行うだけで、高速でインターネット回線が利用でき、有害サイトをブロックするフィルタリングや不正利用を防ぐためアクセスログの記録を行っているとのこと。
徳島県の無料Wi-Fiなので、安全面においても心配はありません。
子どもにも安心して使ってもらえますね。
また、災害時には、無認証(メールアドレスの入力が不要)・時間制限なく利用することができます。
徳島県の事業として、このようなサービスがあるのは、とても安心ですよね。
旅行中の様子をSNS等で発信したり、旅先の情報をリアルタイムに得ることもできるほか、パソコンにつないで仕事にも活用できてしまうのです。
そういうサポートが自然な事だと思っていたけど、そういうさり気ないところにちゃんと手が行き届いている徳島!
改めて徳島好き!を感じました。
■ 徳島県無料公衆無線LANサービス
徳島県内の観光施設・避難所等112施設において、徳島県が誇る全国屈指のブロードバンド環境を最大限に活かし、徳島県無料公衆無線LANサービス「Tokushima Free Wi-Fi(とくしま無料Wi-Fi)」の提供を行っています!
Tokushima Free Wi-Fiでは、快適なインターネットが楽しめるほか、スマートフォンでリアルタイムに旅行記をSNSに発信したり、徳島の地域の情報を収集したりできます。
また、パソコンでもご利用いただけるため、テレワーク(モバイルワーク)にも活用できます。
最後に・・
徳島では、IT企業の立地やサテライトオフィスを構える企業が続々と増えています。
徳島市内はもちろん、徳島市内から40分から1時間程度かかる山側や海側にも多くのサテライトオフィスがあります。
生活コストが安く、自然が近く、ゆとりのある空間で人間らしく生きたい
そう思う方が増えてきているのではないでしょうか?
もちろん、東京でなければ出来ない仕事もあると思います。
でも、徳島のこの環境を活かすことで、より効率的な仕事を行い、仕事もプライベートも充実させる生き方もできるのではないかと思います。