徳島について

写真参照：鴨島駅前アーチ看板群と文化座跡
https://www.sukima.com/74_eiga/40bunkaza.html

吉野川市鴨島町出身で、福岡県在住の漫画家・真野　稔裕（まの　としひろ）さんが、故郷を舞台にした漫画「鴨島町商店街奇譚みそらしど」を出版しました。

賑やかだった〝銀座通り商店街〟がさびれていく様子を見て、「故郷を盛り上げたい」という思いが湧き上がり、鴨島の商店街を漫画の舞台に決めたそうです。

2024年秋に鴨島駅周辺で開催された、漫画やゲームなどのサブカルチャーを集めたイベントに関わったことがきっかけとなったそうです。

真野さんは、「週刊少年チャンピオン」でデビューし、「七つのマーブル」（集英社）など、多数の漫画を制作しています。居住する福岡県では、「作品制作・ポートフォリオ制作」の指導を行う専門学校の講師としても活躍中です。 また、有限会社がおん代表取締役社長として、イラストやデザインの制作などの事業も行っています。

写真参照：https://ha.athuman.com/manga/manga/lecture/051373.php
総合学園ヒューマンアカデミー　マンガ・イラストカレッジ

鴨島町の商店街を舞台に、主人公と妖怪たちがバトルを繰り広げる

本作品は、無敵の法力を持つ主人公の高校生と、商売繁盛の力を持つ妖怪とのバトルファンタジー漫画です。

戦国時代に人間の欲と権力闘争から生まれた妖怪を、主人公の先祖で妖封じの力を持つ煌然法師（こうぜんほうし）が打ち負かし、妖怪たちの力を「商売繁盛」へと向かわせたところから物語がはじまります。

江戸時代には煌然法師は、妖怪たちの力が悪い方向へ向かわないよう見守るために、神社を建立しました。現在、その神社を任されているのが、高校一年生の神社の跡取り娘で、この物語の主人公です。

その昔、妖怪たちの力で商売が繫栄し、人が集まり町（鴨島町）となり、やがて町には商店街ができました。しかし、時代の流れとともに現在では、郊外にできた大規模店舗へと人通りは向かいます。かつて賑わいをみせていた鴨島町の商店街はシャッター街となり、妖怪たちも人の来ない商店街からはどんどん離れ、商売繁盛の力を郊外のショッピングモールで発揮しています。主人公は、邪気を失った妖怪たちの封印解除を行うために、妖怪たちとのバトルを繰り広げます。

鴨島町でのサブカルイベント

本作品の舞台を鴨島町に決めるきっかけとなったイベント＜かもじまサブカルフェスティバル＞で真野さんは、「イラストの個別添削」指導を行いました。

また、観客の目の前で絵を描く様子をリアルタイムで披露する「ライブドローイング」も実施し、参加者を魅了しました。

写真参照：かもじまサブカルフェスティバル
https://kamojima-subculfes.com/event

漫画の世界観を持つゲームも登場

本作品に連動した「謎解きゲーム」も制作されました。佐那河内村の謎解きゲーム制作団体「Lis（リス）」が開発したもので、LINEを使って遊ぶオンラインゲームとなっています。

「鴨島町商店街奇譚みそらしど」の2話目と、それに連動した「リアル謎解きゲーム」も現在企画中とのこと。2話目は、2025年10月頃までに描き上がる予定で、それに連動される「謎解きゲーム」は、オンライン型ではなく、実際に鴨島町を歩きながら遊ぶゲームとなるようです。