「STEAM教育」という言葉をご存じでしょうか?
近年プログラミング教育が必修化となり、中でも注目されているのがSTEAM教育です。名前だけでも見たことがあるかたは多いのではないでしょうか。
本記事ではSTEAM教育の基本や、今必要とされている理由について、徳島県松茂町での取り組みと、イベントのご案内をしていきたいと思います。
STEAM教育ってなに?
STEAM教育とは、5つの頭文字を組み合わせた造語です。
Science…科学
Technology…技術
Engineering…工学
Art…芸術・教養
Mathematics…数学
これら5つの領域を重視して、盛り込んだ教育方針のことを意味します。
5つの領域を対象とした理数教育に創造性教育を加えた教育理念。知る(探究)とつくる(創造)のサイクルを生み出す、分野横断的な学びです。
様々な体験の中で課題を見つけ、クリエイティブな発想で問題解決を想像、実現していくための手段を身につけることができるそうです。
IT化やグローバル化、スマートフォンやタブレットの普及、さらにはAIやロボットなど、社会が急激に変化するなかで、課題を自ら見つける力、物事をさまざまな面から捉え解決する力、新しい価値を創造する力が身につく、STEAM教育に注目が集まっています。
「STEAM教育」は海外からスタートし、日本でも注目されています
STEAM教育が注目されるようになったきっかけは、オバマ前大統領の演説がきっかけでした。演説の中で、コンピューターや科学のスキルを身につけることは、国の未来のため、競争力の向上のために必要であると述べたうえで、作られたもので遊ぶだけでなく、「自分で作ろう(プログラミングなど)」といった考えを訴えています。
この演説に多くの著名人が賛同し、今はアメリカだけではなく各国で注目され、広まっています。現在では、日本でも文部科学省、経済産業省も推進する教育方針として浸透しているようです。
徳島県松茂町のSTEAM教育の取り組み
徳島県松茂町では、全ての町立中学校、小学校に「STEAM教育」を導入し、プログラミング教育の実践を行っています。
また、2021年4月に交流拠点Matsushigate(マツシゲ―ト)がオープンし、この施設の一角ではSTEAM教育の普及に取り組んでいます。地域として、STEAM教育を普及させていくことで、地域活性や教育格差の是正などの社会問題を解決していくことが狙いだそうです。
ほかにも、Matsushigateの中には「コワーキングスペース」や「キッチンスタジオ」、3Dプリンターなどの工作機械が設置された「ファブスペース」もあり、世代や業種間を超えて新たな産業の創出を目指す地域創生拠点として様々なイベントも開催されています。
徳島県松茂町HP 「松茂町のSTEAM教育」
交流拠点施設Matsushigate(マツシゲート)
STEAMセッションinマツシゲ―トのご案内
では、実際にSTEAM教育について体験できる楽しいイベントについてご紹介します。
徳島STEAM教育推進プロジェクト実行委員会さん主催のイベントが、先ほどご紹介したMatsushigate(マツシゲ―ト)で開催されます。
STEAM教育は最新技術だけのために特化したものではなく、伝統的な工芸、料理、アート、身近に楽しめるクラフトなど、人のために錬成された技術など多岐にわたり、私たちの日常生活と密接にかかわっています。
技術、技能を持ち、日々活動している方々と交流できる機会を設けることで、STEAM教育を身近に感じて頂き、素晴らしさ、楽しさ、カッコよさをより多くの方に向けて発信したい、との思いから今回のイベントは企画されました。
STEAMに関連する各企業の活動紹介、商品販売、ワークショップ、展示に加え、飲食店ブースもあるそうです。そのほかにも、楽しいスタンプラリーなども企画されています。
イベントHPにて、出店企業の発表やイベントの詳細について、随時発信する予定なのでぜひチェックしてみてくださいね。
開催日時:2023年3月11日(土)9:00-15:00
開催場所:Matsushigete (マツシゲ-ト)
住所:徳島県板野郡松茂町広島字三番越 10
問い合わせ先:tokushima-steam.pro@toko-inc.co.jp
STEAMセッションinマツシゲ―ト公式HP