徳島での子育てって、ほんとはどんな感じ?
都会と地方、両方での生活経験を持つUターンママ、転勤帯同ママ、現役保育士ママたちが本音で語り合います。
自然をいかした園外活動も!徳島ならではの充実の保育に感動
―― みなさん、徳島での子育てはいかがですか?
Nさん : 私は保育園が想像以上に良かったのでびっくりしました。
保育園選びは「保育士さんが優しそうなところ」「食事が美味しいところ」と、いくつか条件を絞って見学に行ったら、どこもみんな良かったんです。保育士さんもすごく優しくて、「かわいい!」と言って子供をギュッと抱きしめてくれて、食事も美味しそうで、量も多い。
今、同じ保育園に通わせよるお母さんたちとも「普段、こんな美味しいものを食べているから、家のごはんを食べないんだね」って話をしています(笑)。
Eさん : 私は認可外の運動場もない小さい園ですが、その分、園外活動が充実しています。
毎月2回、ブロッコリーの収穫体験やさつまいも掘りなど、いろいろ工夫して楽しませてくれるので、大阪にいる母に電話すると「やっぱり地方は違うね。そういう自然と触れ合う体験ができるから、いいよね」と言ってくれました。
Yさん : 子供は自然の中で成長していくのが一番なので、自然を生かした保育はやっているところは多いかもしれませんね。
Nさん : 認可外だとお金がかかるかもしれないけど、最近、認可外も増えてきたよね。
Eさん : 保育料は一人当たり4万円~5万円くらい。保育料無償化の対象施設でもあったので、これからは楽になるかなぁと思ってます。
Mさん : うちの子が通っているところは、保育料に+1万3000円くらい余分に払っているんですけど、規定よりも保育士さんを多く配置し、汚れたおむつも処分してもらえます。
―― 他に徳島ならではの子育て環境の良さを感じていることはありますか?
Nさん : 田舎は土地が広いってことかな?都会だったら保育園が建たないってこともあるでしょ?「子供はうるさい」と反対されたり…。広い保育園で、おいしいご飯を食べて、おもちゃもいっぱいあって、先生も優しい。公園とかにも連れて行ってくれるし、保育園のレベルは高いと思う。
Mさん : 保育園に限らず、どこにいても子供が騒いだりすることに対して、嫌な目を向けられたことは一度もないですね。
Yさん : 子育てに対する地域力があるっていうのも大きいと思います。いい意味でおせっかいなんです、徳島の人は。
―― 地域力ですか。
Yさん : はい。例えばうちの園でも今、若い男性保育士がキャリアアップの一環で、自分たちの特技を生かした保育活動をやろうと、パパクラブを発足させて、絵本の読み聞かせや子供が使うおもちゃを手作りしたりしているんですが、それを聞いた園児のおじいちゃんやおばあちゃんが「何かお手伝いできることありませんか?」と、ババジジクラブ、通称BJクラブというのを立ち上げて活動しています。
Nさん : 微笑ましいね。
Yさん : 地域で子供を育てていくことで、子供自身の社会性も育まれると思うので、多世代の触れ合いを大事にし、地域とつながる、地域に愛される保育園を目標にしています。他の園でもそういうところは多いと思いますよ。
わんぱく教室は必見!徳島で役立つ子育て情報はクチコミで
―― 転勤や移住で徳島に来て、子育てを始める人にとって、何かヒントになることはありますか?
Yさん : 徳島市に住んでいるなら、 わんぱく教室 に参加してみるのがいいと思います。
―― わんぱく教室?
Yさん : 未就学児とその保護者を対象に、週に1、2回、1時間くらい保育園に来てもらって、保護者と子供が一緒に保育園の生活をプチ体験できる保育事業です。保育園に預ける、預けない関係なく利用できるので、おすすめです。
―― 利用料はいくらですか?
Yさん : 無料です。この前、大阪から移住してきた人で、わんぱく教室にお友達を探しに参加しているお母さんもいました。
―― 知り合いが増えれば、親も徳島に馴染むきっかけにもなりそうですね。そういう情報はどこで見つけるんですか?
Eさん : 徳島市では『さんぽ』などの子育てガイドブックがもらえるので参考になると思います。サークル情報など幅広く載っています。おでかけ情報やイベント情報はネットやフリーペーパーに載っているので、情報収集は比較的しやすいと思います。
私は個人的に気に入っているのは、CATVの地域情報です。地域のことが分かったり、お出かけ情報を集めることが出来ます。
―― お子さんが病気になった時や、ちょっとの間預かってもらいたいときは、どうされていたんですか?
Eさん : 私は、転機族で徳島に身内がいないので、どうしてものときは、大阪から親を呼び寄せて…。―― えー!!!!!それは大変ですね。Uターンの皆さんは親御さんに預けることもあるんですか?
Mさん : よっぽど困った時は頼むかもしれませんが、親も高齢なので、今のところはあまり考えていないですね。最近、高齢出産が増えている分、親も高齢化してきているので、小さな子供を預かるのは負担が大きいと思っている人も多いと思います。
―― となると、病児保育を利用するんでしょうか?
Nさん : 病児保育は、他の病気ももらってきそうで怖いかも。
Yさん : 私も病児保育には抵抗があったんですが、どうしても仕事を休めなくて、預けたことがあります。
―― どうでしたか?
Yさん : 地域によって預けられるところは決まっていて、受け入れ人数にも制限があるし、感染症のある病気の場合は一対一で看てくれるので、病院に預けることが心配というより、病気のときに一緒にいてあげられない罪悪感の方が強くて。でもみんな優しく接してくれて安心しました。一度預けてみて、随分ハードルが下がったような気がします。
―― なにかの時にちょっと子供を預かってもらうなら、徳島ファミリー・サポート・センター(ファミサポ)がいいって話を聞いたことがあります。
Yさん : 子供の送り迎えがどうしてもできなかったときに、お願いしたことがあります。
―― 事前に登録していないと利用できないんですよね?
Yさん : そうですね。ファミサポは0~12歳までの子供を対象とした子育ての支援の組織で、会員登録をしたら、子供を預かってくれる人を紹介してくれます。ベビーシッターみたいに家で留守番するんじゃなくて、その人の家で預かってもらうので、前もってお家に行って話をしたり、子供の様子を見てもらって。うちの子はいつもやんちゃなんですけど、いい子にしていました(笑)。
―― 送り迎えだけとか、ちょっとの時間でもOKなんですね。
Nさん : どんな人がお世話してくれるの?
Yさん : 保育に携わっていた人が退職後、地域の子育てに貢献したいとサポーターとして登録する人もいるみたい。
Nさん : 子供が好きとか、社会の役に立ちたいという人が地域貢献としてやってくれているんだね。
Yさん : 1回利用しただけだけど、その後もイベントのお知らせなど、定期的に送ってきてくれて、交流会もあったりするから、興味のある人は参加してみたらいいと思う。
Nさん : 保育園もだけど、やっぱり事前の準備は大事よね。ファミサポも登録しておかないと、いざというとき利用できないし。
―― わんぱく教室にも行ってみて、いろんな人の話を聞いてみるのもいいかもしれませんね。