徳島について

四国の中でも豊かな自然に恵まれている徳島県。
実は、知る人ぞ知る隠れた酒処であるということをご存じでしょうか。

徳島県三好市には「四国の灘」とも呼ばれ歴史的、文化的にも優れた酒蔵の集積があります。これらを地域振興に活かそうと四国の銘酒を一堂に集結した「地酒試飲会」と、長い歴史を誇る地元酒造の「酒蔵開放」からなる広域交流イベントとして、平成12年より「四国酒まつり」が始まりました。

お酒好きにはたまらないイベントとして注目され、四国のみならず他県からの参加者も多いこちらのイベント。まもなく開催予定とのことで、今回の記事でご紹介していきます。

ミネラルに富みやわらかな、吉野川の清水。昼夜の温度差が大きく、日当たりと風通しのよい山麓の棚田で作られる米。そして、連綿と受け継がれてきた杜氏の技。
水、米、気候、人の技、すべてが出会い作られる、阿波の銘酒をぜひ皆さんに味わっていただきたいです。徳島県のかたや他県のかた、転職活動中の息抜きなど、楽しいイベントに参加してみてはいかがでしょうか。

四国酒祭りが開催される三好市ってどんな場所？

徳島県三好市は、盆地特有の気候により冬場の冷え込みが大変厳しい地域で、日本酒の仕込み時期の平均気温は2℃であり、この気温は、酒処新潟と同じといわれています。旨いお酒があるところに、旨い米と水もある、徳島県は「阿波山田錦」に代表される酒造好適米の産地であり、日本三大河川の一つ吉野川の伏流水（母なる水）がこんこんと湧き出ている地域でもあります。

阿波山田錦とは、徳島県で栽培された山田錦のことです。酒米の王様「山田錦」としての品質の高さはもちろんのこと、徳島県固有の独特な味わいを日本酒にもたらすことで知られています。地元だけではなく全国の酒蔵からも高い評価を受けている、徳島県自慢の酒米です

また、三好市に現存する酒蔵は４軒ですが「三好酒造会銘酒鑑」（昭和15年1月発行）によると当時少なくとも三好郡内で二十数軒、池田町にはその約半数の酒蔵が存在し「四国の灘」と称されていたそうです。

徳島の地酒の特徴について

徳島県の日本酒には特徴が２つあります。
一つは「阿波十割」。これは、徳島県産酒米と徳島県内採取の水を100%使い、徳島県内の酒蔵で醸造された純米酒のことを指します。
徳島県酒造組合による味、香り、バランスなどの審査の後に認定されます。

もう一つの特徴は「LED夢酵母」です。これは、徳島県立工業技術センターが、LEDを利用した酵母育種の研究に約二年間に亘り取り組むことで実現した酵母だそうです。
紫外線を出す特別なLEDを使用し、品種改良した清酒酵母の中から、フルーティな香りと発酵力の強さをもったものが選定されました。}
同酵母は、果物のような軽やかな香りを日本酒にもたらすことが特徴です。

従来の日本酒が苦手なかたや、女性にも飲みやすい日本酒なので、もし徳島の地酒を選ぶときには、注目してみると面白いかもしれませんね。

四国酒まつりのご案内

四国酒祭り地酒試飲会では、約50種類もの日本酒を飲み比べすることができ、地元の「今小町」「三芳菊」や香川の「凱陣」、高知の「亀仙」など、日本酒ラインナップは約50種類と非常に豊富な種類の地酒を楽しむことができます。

受付で試飲用のお猪口を1人ひとりに贈呈され、それを片手に日本酒を飲み比べることができます。普段市場にめったに出回らないようなレア銘酒もいただけるようです。
試飲だけではなく、酒蔵見学も入場無料で見学することができるので、この機会に歴史を感じる建物の造りや雰囲気を味わうなど、お酒が造られる過程を見学してみてくださいね。

同時開催！三好市のグルメを満喫する「四国酒祭りの夕べ」

お酒を楽しむイベントであれば、移動が厳しいため宿泊を考えるかたも多いと思います。
せっかくなので、宿泊して楽しみたいというかたにおすすめしたい催しがあります。
同日25日の夜に別会場で開催される「四国酒まつりの夕べ」は、日本酒とお酒に郷土料理、美肌温泉まで楽しめるイベントです。
「大歩危温泉　サンリバー大歩危」にて100名限定でにぎやかな夕べを楽しめるイベントなので、ぜひ四国酒まつりに参加されるかたはこちらも楽しんでくださいね。