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「仕事のやりがい」の正体は何でしょうか?―幸福を増やすためのポジティブ心理学―

人の幸福や、仕事のやりがいといった、「人生の満足量」を増進させるための「ポジティブ心理学」が提唱され、急速に広まっています。
従来、心理学は精神疾患を治療するために用いられてきました。つまりマイナスをゼロにするための学問でした。
しかし、ポジティブ心理学は、ゼロをプラスにする、またプラスをもっと大きくすることを目標にしています。
アメリカ心理学会 会長に選出されたマーティン・セリグマンが提唱して以来約20年、実証的な研究が行われてきました。セリグマンは、人生の満足量を「ウェル・ビーイング」という概念で捉えて、地球上の「ウェル・ビーイング」を増大させることを目標としています。

幸福の中身は何でしょうか?

人生の満足量=ウェル・ビーイングは以下の5つによって構成されていると説きます。

  1. ポジティブ感情
  2. 集中力
  3. 関係性
  4. 意味・意義
  5. 達成感

これらが多いと満足感が高く、幸福な人生と言えるということです。例を考えてみました。

  1. ポジティブ感情
    =希望を持って仕事に取り組むこと(反対は叱られたり義務感だけで取り組むこと)
  2. 集中力
    =仕事に没頭し夢中になること(反対は無気力にダラダラと働くこと)
  3. 関係性
    =役割分担の下、またはチームワークを発揮して働くこと(反対は孤独の中で働くこと)
  4. 意味・意義
    =社会や誰かの役に立っている実感(反対は何のためにやるのか理解できない仕事や反倫理的な仕事)
  5. 達成感
    =目標を達成すること(反対は、終わりが見えないこと)

確かに、周囲から見ると大変そうでも、本人は満足感を持って働いているということは珍しくないと思います。私自身もそのような時を振り返ると、上記のような状況だったと思います。
逆に楽ちんだったとしても、反対の状況である( )内のようなときは、気持ちが上がらず、幸福感は得られないと思います。

仕事のやりがいを高めるためには?

ウェル・ビーイング(=人生の満足量)を高めるためには、個人が持つ「強み」を発現、発達させることが大切です。
個人が持つ「強み」とは、「個性」と言い換えることができると思います。

とすると、「個性を発揮」することで、人生は幸福になるといえます。
職場で「個性を発揮」できれば、仕事のやりがいを得られるでしょう。

実践するのは難しいですが、その方法をご紹介します。
まずは、過去に成果を出した経験や困難を乗り越えた経験を思い起こしてください。
その際に発現した「個性」が下記のいずれに相当するのかを考えてみてください。「個性」は無限にあるはずですが、言語化するといかのように分類できるそうです。

個性=自分の強み

  1. 知恵  :創造性、好奇心、知的柔軟性、向学心、大局観
  2. 勇気  :勇敢さ、忍耐力、誠実さ、熱意
  3. 人間性 :愛情、親切心、社会的知能
  4. 正義  :チームワーク、公平さ、リーダーシップ
  5. 節制  :寛容さ、慎み深さ、思慮深さ、自己調整
  6. 超越性 :審美眼、感謝、希望、ユーモア、スピリチュアリティ

3~4個は自分に当てはまるものが見つかるのではないでしょうか。
次は、見つけた「個性」をいかに仕事の中で発現させることができるか考えてみましょう。
コミュニケーションの中で発揮できれば、上司・同僚との関係性を深くしたり、顧客との関係性を対立から協力に変化させたりすることができるかもしれません。
あるいは仕事の進め方の中で活かせば、効率化したり、精度を高めたり、ビジュアルを良くしたり、様々な工夫と改善が生まれるかもしれません。

個性を活かして自分らしく活躍して、仕事を楽しんで下さい。

<参考文献>
独立行政法人 労働政策研究・研修機構
「職業相談場面におけるキャリア理論及びカウンセリング理論の活用・普及に関する文献調査」

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