緊急事態宣言が全国に拡大し、採用の現場では急速に「WEB面接」への切り替えが進んでいます。
AppleやGoogleなどの外資系ではすでに導入済みの大手企業もありますが、日本企業の多くは「対面での面接」が主流です。そのため、今回のような状況で急に「WEB面接」を実施されてもどう準備すれば分からない、という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、WEB面接における準備や留意点などを簡単にご紹介いたします。
いざとなったときに慌てないよう、よろしければご参考ください。
1. PCで?スマホで? どのハードウェアを使用するのかご確認ください
できれば、PCを使用するのが望ましいですが、その際はカメラとマイクが内蔵されているものか、もしくは別途でWEBカメラ、マイクの準備が必要です。
スマホやタブレットを利用する場合は、面接中にブレないよう固定しておく必要がありますので、できればスタンド等をご準備ください。
2. ネットワーク環境をご確認ください
WEB面接中に通信が途切れてしまわないよう、ネットワーク環境も重要です。
PC利用の場合、有線でつながっているのが一番安心です。Wi-fiの場合は、PC、スマホに関わらず、電波状況が最も良い、つながりやすい場所がどこなのか確認しておくと良いと思います。
3. 適切な環境が確保できるかご確認ください
実際にWEB面接を行う際、適切な環境は以下の条件が揃った場所です。
- 周りの音がなるべく入らない静かな場所
- 背景に余計なものが映り込まない場所
- 明るい場所
面接中に周囲の音が入り込むと、互いの声が聞き取りにくく、集中できません。
ネットワーク環境を求めてWi-fi対応のカフェやオープンスペースを選ばれると、周囲に面接内容が漏れ聞こえてしまうこともあります。
できれば自宅が望ましく、室内のテレビなどはもちろん消した上でドアや窓を閉めてください。同居している方がいる場合は事前に予定を伝えて、途中で声がかけられないようにご注意ください。
最近のカメラは映る範囲も広く画質も良いものが多いため、自室の場合、脱いだままの洋服や趣味のポスターなどが映り込んでしまうことも考えられます。
背景は何も掲示していない壁の前などが適切です。
また、部屋の中でもカメラを通すと暗く映りがちです。
できるだけ自分の顔が影にならない場所や角度を確認し、昼間の時間帯であっても面接中は部屋の電気を点けておくのが良いと思います。やはり明るい方が印象も良いものです。
どうしても自宅では難しい場合は、ビジネスホテルのデイユースプランなどをご活用されてみてはいかがでしょうか。リモートワーク用として環境を整えた専用のプランを打ち出しているホテルが徳島県内でもあるようです。
4. 服装は、実際の面接時と同等が安心です
WEBとはいえ「面接」の場ですので、企業側から特に指定のない場合は、服装はスーツ着用が良いかと思います。
カメラに映らないだろうと下は部屋着で面接を受け、終了時に立ち上がって礼をした際に見えてしまった、などという失敗談もお聞きします。対面の面接と同じ身だしなみを意識されていれば問題ありません。
5. アカウントを利用するサービスの場合は、アカウント名などに注意
一口にWEB面接と言っても、「URLをクリックするだけ」で参加できるものや「事前にアプリをダウンロードしてアカウントを取得する」必要のあるものがあります。
これは企業側からの指定によりますので、一概には言えませんが、もし「アカウントの取得」が必要な際は、「アカウント名」「アイコン」などにご注意ください。
特に「Zoom」「Skype」などのメジャーなサービスですと、すでにアカウントをお持ちの方も多いと思います。その場合はぜひご自身の設定を見直してください。
可能であれば、事前に試してみましょう
上記の5つのポイントを意識していただき、もし可能であれば「Zoom」「Cisco Webex Meetings」「Skype」「Microsoft Teams」など無料でお試しいただけるサービスを実際に利用されてみてください。
カメラの位置で相手を見下ろしているように見えていたり、実際に接続した際に音が聞こえなかったりと、小さなトラブルが起こることが考えられます。
WEB面接に慣れている方ならその場で冷静に対処できることでも、最初だと焦ってしまうと思います。せっかくの面接の機会に、気持ちが乱れてしまうことは残念です。
WEB面接に落ち着いて挑めるよう、少し時間を取って事前の準備を行ってみてはいかがでしょうか。