
街を華やかに彩る色とりどりの提灯、どこからともなく聞こえる「ぞめき」(阿波おどりのお囃子)のリズム。徳島県民が心待ちにしている、夏の訪れを感じます。
徳島県が世界に誇る夏の風物詩、阿波おどり。
400年を超える歴史を持つといわれ、日本三大盆踊りの一つにも数えられています。
本場・徳島県では、夏になると徳島県の各地で阿波踊りを見られますが、なかでも最大の規模を誇るのが徳島市の阿波おどり。
今年も8月11日~15日の5日間、市内のいたるところで関連イベントが行われます。
2025年は、阿波おどりを楽しみたい!という方に、2025年の阿波おどりの今、阿波おどりのメインステージから無料演舞場や無料・有料駐車場情報まで、まるっと阿波おどり情報が理解できるようにまとめてご紹介いたします!
2025年は「一つの阿波おどり」へ生まれ変わる
徳島市と主催団体間の対立がつづき、阿波おどりがワイドショーを賑わし始めた、2018年。コロナ禍も重なり、観客数が減少。市民や観光客の混乱、スポンサー離れも起き始めました。例年の観光客が100万人前後と記録されていましたが、2022年は推定46万人にまで減少。阿波おどりから「楽しい夏の風物詩」というイメージが徐々に薄れていきました。
対立・分裂の長期化による疲弊と危機感が芽生え、双方とも「このままでは阿波おどり自体の価値が落ちてしまう」と、歩み寄りが始まり、2023年に中立的な第三者型運営体制「阿波おどり未来へつなぐ実行委員会」が発足。特定の利害団体が主導しない運営体制として、行政だけでなく、踊り手団体・経済界・観光業者・地元メディアなどの関係者を広く巻き込んだ構成になり、皆が手を合わせて阿波おどりの再始動へ進みました。
2024年には、再統合された形で「THE AWAODORI」という統一ブランドで開催。猛暑対策として昼の室内ステージ強化、SNSでの情報発信強化、外国人向け体験プログラムなど、観客視点でのイベント設計が進み、2024年は102万人来場など、阿波おどりの復活を感じる来場者数へ。
2025年は、本来の「阿波おどり」を取り戻したいという、全徳島県民の、阿波おどりに関わる人々の想いが、新しい阿波おどりとして生まれ変わり、より楽しい、調和的な、平和なお祭りになることは間違いありません!
阿波おどりの基本!
◎阿波おどりの基本の踊り方は2つ
腰を落として勇壮に足を運ぶ男踊りと、手を高く上げてしなやかに舞う女踊りです。
男踊りは太腿までまくりあげた浴衣か法被、女踊りは浴衣に編み笠を身につけて踊ります。
男踊り、女踊りとありますが、女性が男踊りをすることも多く、自由なスタイルで楽しむことができます。

◎連と呼ばれるグループ
阿波踊りには「連」と呼ばれるグループがあります。それぞれの連で踊り方や演出が少しずつ異なるため、お気に入りの連を見つけることも楽しみ方の一つです。
阿波踊りの連の一覧はこちらから
◎阿波おどりの楽しみ方
お昼はステージの室内会場では、有名連が舞台で阿波踊りを踊ります。解説付きで見やすく、猛暑を避け、ゆっくりと座って鑑賞することができます。
夜は、18時~22時にかけて、街中や演舞場で伝統的な連、飛び入り自由なにわか連、企業や団体連などが街中を練り歩き、どこやかしこで阿波踊りを見たり、踊ったりと楽しめます。有料の桟敷(さじき)席では、ゆっくりと椅子に座って阿波踊りの演舞を楽しめます。
野外だからこその阿波おどりらしい、熱気を感じることができます。
観光でお越しの方は、昼は室内のステージで阿波踊りの技能を堪能し、夜は有料演舞場もしくは無料演舞場で、阿波おどりの熱気を体感いただくことがお勧めです。
有料の屋内公演で、ここでしか見えない選り選られた踊り子達の踊りを楽しむ
阿波踊りは、初めての人でも誰でも、老若男女問わず、楽しめることが大前提ですが、伝統を継承し、練習を重ね、匠の技を持つ、感動的な踊りを舞う踊り子たちが存在します。
初日である11日の舞台は、選りすぐられた卓越した技量を持つ、“総勢約600人の踊り手”による究極の舞台が用意されています。踊り手、鳴り物、照明演出が一体となり楽しめる、感動的な阿波踊りをご覧いただくことができます。
※11日は屋外での阿波踊りはありません。
匠の舞台 優りび supported by 株式会社トーカイ
会場:アスティとくしま
住所:徳島県徳島市山城町東浜傍示1-1(JR徳島駅から車12分)
開催日時:8/11(月・祝)1部12:00、2部15:30、3部19:00(各公演約80分)
開場時間:各公演1時間前
12日~15日の舞台では、会場があわぎんホールへ。各協会を代表する、各連の趣向を凝らした選ばれた連が、舞台で踊ります。
夢の舞台 祭りび supported by 阿波尾鶏ブランド協議会
会場:あわぎんホール
住所:徳島県徳島市藍場町2-14(JR徳島駅から徒歩7分)
開催日時:8/12(火)~8/15(金)1部11:00、2部13:30、3部16:00(各公演約70分)
開場時間:各公演30分前
屋外での有料演舞場で見る!ゆっくり座って阿波踊りを鑑賞
本場の阿波踊りらしさや祭りの熱気を感じつつも、「落ち着いて阿波おどりを観たい!」という方には、有料演舞場がおすすめ。演舞場では、桟敷(さじき)席(ひな壇状の見物席)に座って、踊り子が隊列を組んで前身しながら踊る「流し踊り」を、間近でゆったりと鑑賞できます。
第1部(18:00~19:40)と第2部(20:20~22:00)の2部入替制で、よりゆったりと阿波おどりを楽しめます。
また、名物の「総おどり」が観られるのも有料演舞場の特権。映画「眉山」の舞台となった「あわぎん南内町演舞場」の第2部終盤で行われます。大勢の踊り子が連の垣根を越えて一斉に踊る総おどり。クライマックスにふさわしい、迫力満点のパフォーマンスは必見です。
Sansan 藍場浜演舞場
住所:徳島県徳島市藍場町1-7(JR徳島駅から徒歩5分)
開催日時:8/12(火)~8/15(金)第1部18:00~19:40、第2部20:00~22:00(2部入替制)
あわぎん南内町演舞場
住所:徳島県徳島市南内町1-4(JR徳島駅から徒歩12分)
開催日時:8/12(火)~8/15(金)第1部18:00~19:40、第2部20:00~22:00(2部入替制)
開場時間:各回30分前(8/12のみ17:50から桟敷開き)
紺屋町 株式会社バル演舞場
住所:徳島県徳島市紺屋町5(JR徳島駅から徒歩15分)
開催日時:8/12(火)~8/15(金)第1部18:00~19:40、第2部20:00~22:00(2部入替制)
チケットの購入方法について
チケットを事前購入して、参加できるように準備をしよう!
※料金は価格変動制が導入されています。
◎インターネットで購入する
・阿波おどり公式サイトからチケットを購入
・チケットぴあで購入
◎コンビニエンスストアで購入
セブンイレブンのマルチコピー機で購入ができます。
店内のマルチコピー機で[チケット]選択→[チケットぴあ]→会場別「Pコード」を入力
【Pコード】
◆藍場浜|597-751
◆南内町|597-753
◆紺屋町|597-752
◆アスティとくしま|597-754
◆あわぎんホール|597-756
◎当日券も現地で販売しています!
事前購入ができなかった!という方もご安心ください。
徳島・現地での購入も可能です。
場所:阿波おどり総合案内所
販売日時:8月12日~8月15日 10:00~21:00
住所:徳島県徳島市寺島本町西1-5(アミコビル1階外東側)
阿波おどりを気軽に鑑賞できる無料演舞場
阿波おどりには、誰でも気軽に踊りを観覧できるスポットが多数用意されています。街中を歩きながら、祭りの雰囲気を楽しみながら、様々な連の踊りを間近で見ることができます。踊り子との距離も近く、気がつけば一緒に踊っていることもしばしば。阿波おどりの熱気を体感し、踊る阿呆になり、一体感を感じたいなら無料の演舞場がお勧め。桟敷席とは違った魅力を楽しめます。
ローソンでハピろー!両国本町演舞場
全演舞場の中でも最も長い、演舞場。徳島市内のメインロードです。
住所:徳島県徳島市両国本町2-25(JR徳島駅から徒歩7分)
開催日時:8/12(火)~8/15(金)18:10~22:00
新町橋Uber|電脳交通演舞場
東新町商店街の入り口近くに位置する演舞場です。
住所:徳島県徳島市新町橋1-2(JR徳島駅から徒歩5分)
開催日時:8/12(火)~8/15(金)18:10~22:00
レッドブル新町橋東おどり広場
野外ステージとなっており、お角連の特色ある演舞をご覧いただけます。
住所:徳島県徳島市東船場町1-6(JR徳島駅から徒歩7分)
開催日時:8/12(火)~8/15(金)18:00~22:00
レッドブル両国橋南おどり広場
住所:徳島県徳島市東船場町2-21-2(JR徳島駅から徒歩10分)
開催日時:8/12(火)~8/15(金)18:00~22:00
誰でも自由に参加できる「にわか連」もなんと無料!
踊る阿呆に見る阿呆 同じ阿呆なら踊らにゃ損損♪ 阿波おどりを連に入って、実際に体験したい方におすすめなのが「にわか連」です。
事前の申し込みや参加料金は不要で、当日に集合場所に向かうだけ。有名連によるレッスンを受けた後、実際に演舞場へ踊り込みます。自由な服装で、初心者の方でも気軽に阿波おどりに参加できます。
にわか連
集合場所:阿波銀行本店営業部前
住所:徳島県徳島市東新町1-29(JR徳島駅から徒歩8分)
集合時間:8/12~8/15①18:30 ②19:30(各日2回)
駐車場のご案内
阿波おどり開催期間中は、車での来県が多いため、臨時の駐車場などが用意されています。
事前に駐車場情報を収集し、参加くださいね。当日に使用できる駐車場と、事前予約ができる駐車場は別となっています。
以下の駐車場については、8月12日~15日の期間での利用情報となります。11日の使用情報ではございませんので、ご注意ください。
(1)一般車両臨時駐車場
内町小学校 臨時駐車場
住所:徳島県徳島市徳島町城内1-15
駐車場台数:350台
時間:9:00~23:00
料金:自動車2,000円、自動二輪車500円
富田中央公園 臨時駐車場
住所:徳島県徳島市中央通1丁目28
駐車台数:100台
時間:11:00~23:00
料金:自動車2,000円、自動二輪車500円
徳島県庁駐車場 ※普通自動車以下の県外ナンバー車専用駐車場(自動二輪車除く)
住所:徳島県徳島市万代町1-1
駐車場台数:180台
時間:平日18:00~23:00
料金:無料
(2)シャトルバス運行付駐車場
イオンモール徳島第2駐車場
住所:徳島市大和町2丁目
駐車場台数:700台
料金:1人1回400円(小学生以上)
イオンモールシャトルバス乗降場:徳島市役所東側
最寄りの有料演舞場:あわぎん南内町演舞場 Presented by 阿波銀行
運行時間:16:00~22:30
(3)事前予約ができる駐車場はこちら!駐車場予約のアキッパ
2025年は、駐車場予約サービス:アキッパというシステムを利用した、公式駐車場予約を導入しています。予約は、2025年7月1日(火)10:00~となります。
駐車場の地図は以下の通りです。予約状況など情報は更新されます。HPで情報を確認して予約してください。

2025阿波おどり 公式駐車場予約のアキッパで予約はこちらから!
●新町小学校 5,000円
※障害のある方・マタニティー・車イス利用者専用もあり
●東富田公園 3,000円
●助任小学校 2,500円
●富田小学校 2,500円
「鬼滅の刃」も参加!
今年は、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』の公開を記念し、「鬼滅の刃」が阿波おどりに参加します!「阿波おどり×鬼滅の刃」のコラボポスターも全国から大きな反響をいただいています。
・阿波踊りに参加!
8月12日、14日に“みに隊士”とともに練り歩く「鬼滅連」が結成さています!街中で出会えるのが楽しみですね。
・阿波おどり×鬼滅の刃の公式コラボグッズの販売が予定されています!
グッズは、アクリルスタンド、キーホルダー、うちわなど。
グッズの購入は、現地でのみできます。
◎8月11日 優りび
アスティ徳島会場内にて販売
※優び観覧者のみ入場可能です。 ※第1~3部でそれぞれ数量限定販売
◎8月12~15日
阿波おどり公式グッズ販売所にて販売
※どなたでもご来店いただけます。
徳島県徳島市寺島本町西1丁目5

上記記事については、以下を参照し作成しています。
・THE AWA ODORI HP https://www.awaodorimirai.com/
・阿波おどり ガイドブックhttps://www.awaodorimirai.com/_files/ugd/827d27_4392901dfa2f4c968d20f3a3f3ea81c1.pdf
