
写真参照:Wikipedia 徳島県立城東高等学校https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%B3%E5%B3%B6%E7%9C%8C%E7%AB%8B%E5%9F%8E%E6%9D%B1%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1
2025年4月、徳島県立の47の学校でラーケーションが導入されます。
英語で学びを意味するlearningと、休暇を意味するvacationを組み合わせた造語での「ラーケーション」。1年間に最大3日間、1日単位や連続で休日を取得できる制度です。授業のある日に取得でき、学校では欠席扱いになりません。大人の「有給休暇」に似た制度です。
徳島のすべての県立中学、高校、中等教育学校と特別支援学校で同制度がスタートします。県は、小中学校を運営する市町村の教育委員会にも、この制度の導入を呼びかけているところです。
制度のはじまり
自動車関連会社を含め製造業が盛んで、週末に働く人が多いとされる愛知県で、2023年9月に導入された制度です。
愛知県では、県立学校に加え市町村が運営する小中学校でも、ほぼ同時期に制度を導入しました。徳島県もこの制度を導入するにあたり、愛知県の事例を参考にしたようです。
ラーケーションの過ごし方
制度の導入は四国では初めてです。
学校のある平日を休日にして、家族との体験や探究に充てる日を「ラーケーションの日」と定めます。
土日祝日などを仕事にしている保護者は、子どもとの休みが合わず一緒に過ごせる時間が制限されていますが、このラーケーションを使うと、学校で欠席扱いにならず、平日に家族と一緒に過ごせることができます。
家族とともに、自然や歴史、文化などに触れる体験をしたり、将来の進路選択の参考になる活動をすることを想定しているようです。

徳島県教育委員会の中川斉史教育長は、ラーケーションを通じて、「子どもたちの主体的な探求の促進や取り組みによって得られた気付きをみずからの学びにして、学校の授業にも生かすことができるなど、学びの相乗効果も期待できる」と話します。
まとめ
休むことに対する意識の変化や新型コロナウイルス禍の影響などにより、学校での「皆勤賞」など、見直しや廃止が検討されています。
休むことが苦手な日本人ですが、社会でも有給休暇の取得推進がなされているように、子どもたちも、自ら能動的な休みを作り、その休みを有意義に過ごすことを子ども時代から練習することはとても素晴らしいことだと思います。
もちろん、難しく考えすぎず、家族で過ごす時間を大切にすることだけでも、十分有意義な過ごし方になるのではないでしょうか。
実際に休みを取る方法や運用については、正式な情報を見て、制度を利用してください。
参照:
徳島県 令和7年1月7日 知事定例記者会見
https://www.pref.tokushima.lg.jp/governor/press-record/7301225
NHK 徳島NEWS WEB 1月23日
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tokushima/20250123/8020022241.html
毎日新聞 2025/1/25 09:15(最終更新 1/29 08:16)
https://mainichi.jp/articles/20250123/k00/00m/040/282000c
朝日新聞 2025年1月9日
https://www.asahi.com/articles/AST1846DDT18PUTB003M.html
