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徳島について

防災の知識を先人に学ぶ!四国防災八十八話について

2023.04.05

四国といえば、美味しい食事や豊かな自然を想像する方も多いと思います。
本州より離れた位置にある四国。瀬戸内海と太平洋に囲まれた地域であり、四国内には河川も山も多く、海の幸も山の幸も楽しむことができ、さらに豊かな自然を活かしたアクティビティを楽しむには絶好の場所とあるといえるでしょう。

反面、豊かな自然が多いということは、自然による災害発生のリスクも考えられます。
徳島県への転職や、移住、Uターンを考えたときに南海トラフなどの災害に対しての不安を感じられる方もいらっしゃるかもしれません。


しかし、徳島県は過去の災害や今後起こりうる可能性に対してさまざまな防災対応策を講じています。一人ひとりが命を守るために、今できる対策や過去の災害を知ることで、少しでも危険を減らすことができます。
そこで、今回の記事では過去の災害を活かしたプロジェクトについてお話したいと思います。

昔はおじいちゃんやおばあちゃんが、孫に話して伝えていた日本の昔話。
現在は、その文化が少しずつ薄れてしまっているようです。
核家族が増え、祖父母から昔の話を聞く機会も少なくなっています。
しかし昔話には、人生の教訓になるようなストーリーや、思わず「なるほどなぁ」と呟いてしまうような、先人の知恵や学びが多く語り継がれています。

四国各地にも多くの伝承や言い伝えはありますが、その中でも四国の防災分野の研究者で構成される「四国防災八十八話」を素材とし、四国各地に残る水害、土砂災害、地震津波、高潮、渇水に関する物語や言い伝えにフォーカスして紹介している「ラジオ版 四国防災八十八話」についてご紹介します。

ラジオ版四国防災八十八話は、「エフエムびざん」が発案し、日本コミュニティ協会四国地区協議会に加盟する7局の放送局が共同で取り組んでいるプロジェクトです。
各県の先人の方たちから、災害の経験や知恵を学び、皆さんに役立ててもらうことを目的として、制作されています。
それでは、四国防災八十八話の中から一話をご紹介したいと思います。

お亀千軒(せんげん)徳島県徳島市の言い伝え

むかし、徳島の津田から一里(約4キロメートル)ほど沖に亀島という小島が浮かんでいました。
島にはたくさんの漁師が住み、漁家が千軒あるということから、「お亀千軒」と呼ばれていました。
島の中ほどに大きな洞穴があり、そこには神様をお祀りしていました。
穴の前には銅で作った鹿が置かれていて、狛犬のように神様の場所を守っていました。
この洞穴の近くに、信心深いじいさんとばあさんがいて、毎日お参りをしていました。
ある晩のこと、夢枕に神様が立ちました。
「爺と婆よ。これからは、お参りするときに必ず鹿の面を見よ。もし鹿の面が赤くなるようなことがあれば、島が沈む前兆であるから、一刻も早く島を立ち退くように」。

正直なじいさんとばあさんは、それ以来、毎日神様にお参りするごとに鹿の面を見ていました。これを見て、ひとりの若者が夜中にそっと鹿の面を紅殻(べにがら)で真っ赤に塗りました。夜が明けて、お参りにきたじいさんとばあさんは驚きました。

「島が沈む!はよう逃げないかん!」と、島中に知らせました。
その話を聞いて、急いで港を出る者もあり、その様子を見て面白がる者もいました。
じいさんとばあさんは、「もう島を出る者はいないか」と何度も呼びかけ、最後の舟に乗って島を離れていきました。
しばらくすると、島が揺れ、高い波が島を被い、島は海の中に沈んでいきました。

先人の言い伝えから学ぶ「防災」

いかがでしたか、徳島県で実際に起こった地震、津波のお話でした。
言い伝えでは、徳島の津田の沖合いに浮かんでいた亀島が陥没して海中に沈み、島から避難した人が徳島の福島の築地に移り住んだと伝えられています。
亀島が海中に没したのは、大地震のためであると言われていますが、その地震の時期については諸説ありますが、かつて島があったところは、現在はお亀磯と呼ばれて、暗礁の上に灯台が建てられています。

地震による地盤沈降、地盤沈下により村が海中に沈んだというお話でしたが、過去の南海地震では津波の被害だけでなく、地盤沈下による被害も大きかったという記録も残っています。

田んぼや畑が海水に浸かり、農業ができなくなった、飲み水の井戸が飲めなくなった、
地盤沈下により新町川から土砂を運び、埋め立てたことで、町の景色が変わってしまったなど、大きな被害を残しました。

今後、南海トラフ地震が起きたときには、地震による揺れや津波のほかに、地盤沈下も起こる可能性があります。

ほかにも防災八十八話には、徳島県の各地に残された先人たちの伝承に基づくお話が、たくさん収録されています。この機会に私たちが住む、地域の防災について学んでみてはいかかでしょうか。

ラジオ版 四国防災八十八話はどこで聞くことができる?

えふえむびざん(徳島県徳島市)

毎週月曜日 9時、13時、17時
毎週火曜日 7時24分、10時53分、13時
毎週水曜日 7時、9時、10時53分、13時
毎週木曜日 9時、10時53分、13時
毎週金曜日 7時41分、8時53分
毎週土曜日 14時53分、18時54分
毎週日曜日 5時54分、8時54分、14時54分、16時54分

物語の原本は専門用語などが多く使用されているため、ラジオ版では分かりやすい言葉で幅広い年代にも伝わりやすい内容で制作されています。
インターネット上でアーカイブを聴くこともできますので、ぜひ視聴してみてくださいね。

ラジオ版 四国防災八十八話

WEB上での四国防災八十八話の閲覧はこちらで読むことができます。
四国防災八十八話WEB版

徳島大学環境防災研究センター制作「四国防災八十八話マップ」
地形と自然災害との関係性を四国全体で見ることができ、可愛らしいイラストで表現されているため、とても読みやすい内容となっています。
四国防災八十八話マップ「ダウンロードサイト」

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