徳島について

恐竜ファン待望の日がやってきました！2023年7月15日から徳島県勝浦町で「阿波かつうら恐竜フェスティバル」が開催されます。驚異の迫力と魅力にあふれた恐竜ワールドへと足を踏み入れ、古代の巨大生物たちの世界を体感してみませんか？

開催日程は、7月15日から8月20日までの期間です。
期間中、恐竜に関する展示物や、化石発掘体験、ARでの恐竜との写真撮影、恐竜お絵かき講座、恐竜に関する各種ワークショップ、アメゴの掴み取り体験に加えて、恐竜グルメも登場するなど、様々なイベントが用意されています。とっても魅力的なイベントですね。

夏休みの自由研究にも最適なこちらのイベント。
では、そもそも「なぜ、徳島県勝浦町でこういった恐竜のイベントが開催されているのか？」から、イベント詳細についてお話したいと思います。

勝浦町ってどんなところ？

勝浦町は、徳島東部にある町です。徳島県内有数のみかんの産地として知られており、ビッグひな祭りも有名です。

徳島市に隣接していることもあり、都会過ぎず、田舎過ぎるわけでもない。「ほどよく田舎」です。アユ釣りができる清流など豊かな自然もあり、徳島市内から片道30分～40分程で行くことができるので、お出かけスポットとしてもお勧めです。

さて、そんな勝浦町が、「恐竜の町」として注目されていることは、徳島県内の方はご存じかもしれません。まだ訪れたことがない方向けに、勝浦町と恐竜の関係を少しご紹介しますね。

国内最古級のボーン・ヘッドの発見！

徳島県と恐竜との関わりは、平成6年4月。

勝浦町において、「四国初」となるカモノハシのような口を持つ草食恐竜（イグアノドン類）の「歯の化石」発見から始まりました。平成28年7月には、首や尾が長い大型草食恐竜（ティタノサウルス形類）の「歯の化石」を発見し、その後も現地調査を継続してきました。

その結果、何と約1億3000万年前、「白亜紀前期」の「ボーン・ベッド」、いわゆる「恐竜化石を含む地層」が発見されました。しかも、このボーン・ベッド、恐竜の歯や骨の化石を含む地層としては、「国内最古級」のもの！

恐竜の化石が発掘できる市町村は、日本全国内でも30市町村しかないそうです。日本は高温多湿なため、そもそも恐竜が化石化しにくい気候だそうです。貝類などの化石はたくさん発掘されますが、恐竜の発掘は極めて稀有なそうです。また、恐竜が化石化しても、森林に覆われて化石の発掘もとても難しいそうです。

ですので、国内最古級のボーン・ベッドが発見されたこと自体が、日本国内においても大変貴重かつ、珍しいことだそうなんです。

発掘調査が加速化される中、この徳島県勝浦町では、2021年12月に、イグアノドン類の日本最古級の「尾の骨」と「歯」の化石が見つかりました。2022年1月には、化石愛好家の親子によって竜脚類ティタノサウルス形類の「歯」の化石が発見されました。ティタノサウルス形類は、全長10メートルを超える大型の草食恐竜だそうです。すごい、スケール感ですね！

こちらの写真がイグアノドン類のイメージ写真です。

そして2022年8月にも、国内最古級となる植物食恐竜イグアノドン類の「歯」の化石が見つかりました。小学3年生の男の子が、発掘体験イベントで発見したそうです。5年間行っている発掘体験イベントで化石が見つかったのは今回が初めて。発掘体験で化石が見つかった喜びはさぞ大きかったことかと思います。 これで、徳島県内で発見された恐竜化石は45点になりました。

体験イベントで、そのような貴重な化石が発掘されるなんて、とってもロマンを感じますね！

イベントの一部ご紹介！

ということで、私たちも去年、化石発掘体験に参加してきました！地質・古生物学の理学博士である荻野慎諧先生が当日参加し、直接、この勝浦のボーン・ヘッドについて解説を頂きました。このボーン・ヘッドが日本でどれだけ貴重かが理解でき、勝浦を恐竜で盛り上げるぞ！と私たちも熱い気持ちになりました。

恐竜の化石は見つかりませんでしたが、植物化石はたくさん出てきて、思い出に持って帰ることができました。一緒に参加した子どもも大満足でした！

阿波かつうら恐竜フェスティバルについて

主催：勝浦町、勝浦町教育委員会
開催期間：2023年7月15日（土）～8月20日（日)
開催場所：徳島県勝浦郡勝浦町生名月ノ瀬４−１　ひなの里かつうら周辺
入場料金：無料　※イベント参加は事前予約/有料のものがあります。
問合せ先：0885-42-2515(勝浦町教育委員会)
HP：勝浦町観光情報サイト「阿波かつうら」
イベントスケジュールなど、詳細は画像を参照してください。

阿波かつうら恐竜フェスティバルで、恐竜の世界に身を置き、驚異の生物たちの歴史や魅力に触れてみてくださいね。

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