徳島県の南部に位置する那賀町が、2022年4月から「町ふる里留学制度」をスタートします。内容は移住や山村留学をしてきた児童に毎月4万円を支給するという助成制度です。
徳島県内では子どもの転入時に支度金などを支給する自治体はありますが、毎月継続的に助成する制度は初めてです。那賀町の単独事業ということで、町内移住の促進に熱意を感じます。
自然豊かな環境で、のびのびと子育てをしたいとお考えの方にぜひご紹介したい制度です。
那賀町って、どんな場所?
まずは自然あふれる那賀町についてご紹介したいと思います。
徳島県南部に位置する那賀町は、標高1000mの山々に囲まれていている中山間地域です。
徳島県の最高峰である剣山(つるぎさん)につづくスーパー林道は全長87.7km。未舗装の林道としては日本最長で、「オフロードライダーの聖地」「林道ファンの聖地」とも呼ばれ全国から愛好者が訪れます。
ちなみに剣山スーパー林道は山肌に沿った道が多く、衛星写真でみるとまるで龍が身をくねらせるようにみえるのだとか。
また、清流がつくる大小の滝が100以上あり、日本有数の滝王国でもあります。近辺には特別天然記念物であるニホンカモシカが姿を現すなど、貴重な野生の動植物も生息し、雄大な自然が広がっています。
町ふる里留学制度
それでは、「町ふる里留学制度」についてご紹介します。
対象となる児童はいずれも小学1年生~中学3年生までとなります。
ふる里回帰留学
親のいずれかの出身地が那賀町であること
親の3親等以内の親族に子どもを預けて、6ヵ月以上就学すること
通学先は、那賀町内の小中学校
支給期間は、就学期間中
ふる里創り留学
町外からの移住後、1年以上の就学すること
通学先は、那賀町内の小中学校
支給期間は、移住から9年間
ふる里山村留学
那賀町にある山村留学センター「結遊館」で生活をすること
那賀町立の小中一貫校である「木頭(きとう)学園」に1学期以上を就学すること
支給期間は、就学期間中
制度の概要だけではイメージがつきにくいと思いますのが、毎月4万円の助成を受けると、12ヵ月で約50万円になります。もしも小学1年生~中学3年生まで9年間この助成制度を利用した場合は、とご想像ください。子育て世帯にとって、とても魅力的な制度だと思います。
那賀町の魅力も知っていただいて、移住を検討してくださる方が1人でも増えると嬉しいです。那賀町への移住を本格的にご検討されたい場合は、那賀町移住交流支援センターへお問い合わせをお願いします。
<那賀町移住交流支援センターHP>
オンライン移住相談会などの情報も掲載されています。
https://www.town.tokushima-naka.lg.jp/iju/