内定をいただいたものの、本当に自分にとって最適な会社なのだろうか、と不安に陥り決断できなくなることがあります。そんな時はどうすればよいいでしょうか。
良く行われるのは追加の情報収集です。
最近はオファー面談という形で条件の提示、説明に合わせて、会社見学や社員との面談などの接点を作ってくれる企業も増えています。
内定後に、職場見学や、先輩、上司になる社員との面談を設定をいただけないかお願いしてみるとよいでしょう。実際に内定先企業の社員にお会いしたり、職場の雰囲気を実際に目で見ることで、安心感が増すケースも多いようです。百聞は一見に如かずです。
このように情報収集は大切ですが、情報収集をすればするほど良いでしょうか。実はそうとも限らないという研究の結果が出ています。今回のコラムでは、「最高の選択」にこだわった際の満足度について、ご紹介したいと思います。
就職活動で、最高の選択をした学生の満足度は？
大学生の就職に関して次のような研究があります。「最高の選択」にこだわった学生は、情報収集を徹底的に行い、そうでない学生よりも初任給が20％高い会社に就職することができました。この時点では就職活動が成功したと言えるかもしれません。
しかし一方、「最高の選択」にこだわった学生の満足度の方が低いという結果が出ています。初任給が20％も高いのにかかわらず、満足度が低いという不思議な結果です。
実は、結婚でも同じような結果が出ています。情報収集しながら相手を選ぶことができる恋愛結婚の満足度は、ほぼ選択肢のない結婚（お見合い結婚など）と比較して、最終的には満足度が低下することが報告されています。
「最高の選択」にこだわり情報収集しすぎた結果、些細な欠点が気になってしまうのかもしれません。そのため選択した後も「本当にここでよかったのだろうか、あっちの方が良かったのではないか」という迷いが残ってしまったと推測されます。特に、失敗による後悔を回避したいというタイプにはその傾向が強いようです。
選択の結果を後悔しないかどうか
それでは、あなたが「最高の選択」にこだわりすぎるタイプかどうかを判断する、簡単なチェック項目をご紹介します。
□外部の情報を重視しすぎて、自分の意欲や気持ちを軽視している。
□理想の条件に固執しすぎている。
□まだ実現していないことを過剰に心配している。
チェックが多い人は、要注意です。最高の選択にこだわりすぎて、選択した後に後悔する可能性が高いようです。
転職に対して、具体的なよくある心配に置き換えてみましたので、ご参考にください。
★外部の情報を重視しすぎて、自分の意欲や気持ちを軽視している。
・世間的に良いとされる企業や業界に魅力を感じる
・友人から聞いた情報や口コミの情報を過度に信用してしまう
・徹底的に情報収集をして、一番良いと思う企業を選択したい
・自分のやりたい仕事かどうか、キャリアとマッチするかよりも、企業の評価や評判を重視してしまう。
★理想の条件に固執しすぎている。
・勤務地、勤務時間、休日、給与、会社規模、会社の風土などすべてが理想と合致する企業を追い求めている。
・企業の些細な情報も気になり、1つでも自分の理想と違うと、絶対に嫌だと感じる。
・企業の情報収集をする際、自分ができることよりはさておき良さそうな条件かどうかを重視する。
★まだ実現していないことを過剰に心配している。
・今後の経営に問題はないのかどうか不安になる
・産休育休など取得できプライベートと仕事の両立ができるのか不安になる
・良い人間関係が築けるかどうか不安になる
正しい選択とするために大切なこと
企業選びに正解と不正解があるのではなく、自分の選択を自分で正解にしていくんだという意思も必要です。
所属した企業で思ったような環境を得ることができなくとも、その環境でスキルや能力、素晴らしい人間性を磨くことが、次の転職に大いに役に立ちます。年齢があがれば上がるほど、転職が難しくなるといわれますが、私たちがサポートし、転職に成功する40代～60代の方々は、仮に不遇な環境であったとしても、その中でできる努力をされていた方々だと感じます。
選択の結果として、全てをその会社の在り方にゆだねるのではなく、自分自身も会社に貢献する意識やスキルを身に着けること、その環境の中でできることを見出し、感謝の気持ちを持つことことが、次の道を開く際におおいに役立つことになります。
もちろん、転職においてはより良い環境を目指し、情報収集をすることも大切です。私たち、転職エージェントをご活用いただくことで情報収集のお役に立てると思います。特に、徳島での転職を検討する場合は、本社を徳島に置き、地域密着で徳島の企業の情報をよく知る私たちにご相談いただければと思います。また、信頼できるキャリアアドバイザーであれば、迷いがちな方の意思決定に際しても頼りになる存在になれると思います。
仕事のストレスを軽減したいけれど、今の環境ではなかなか難しいという方は、徳島での転職活動をサポートする「いつか徳島」にご登録いただき、ご相談いただければと思います。
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