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転職活動で感じる9つの不安と対処法。心理学的テクニックも紹介!

2019.12.23

転職活動は前向きに行いたいものの、どんな方でも不安はつきものだと思います。
転職を成功させ入社後の活躍を企業様から褒めてもらうような方でも、転職活動中は不安を口にします。

例えば、
「筆記試験は、どのような問題が出るのですか。きちんと解けるか心配です」
「人間関係は良いのですか?自分が受け入れてもらえるのか不安です」
「期待された仕事をきちんと出来るのか不安です」

不安というと、ネガティブなイメージを持つかもしれませんが、不安の原因や対処方法を知ることで、不安へ立ち向かい、前向きな行動に移すきっかけとなりますので、決して悪いものではありません。

本コラムでは、転職活動時に感じる9つの不安を知り、転職活動を前向きに進める方法や心理学的テクニックをご紹介します。

9つに分類される転職活動時に感じる不安 

転職で感じる不安は9つに分類できると考えられています。
自分が転職活動をするとすれば、どのような不安を感じるか、またその不安が強いのか、弱いのかも考えてみてください。

  1. 社会人として自分がちゃんとやっていけるだろうか、など社会人になること自体の不安(職業移行不安)
  2. 自分のやりたいことや興味についてよく分かっていないなど、自己理解への不安(自己理解不安)
  3. 業界・職種・企業などについてよく知らないなど、職業理解への不安(職業理解不安)
  4. いろいろ考えすぎて1つの職業に決められない、といった決断方法に関する不安(決定方略不安)
  5. 選考や筆記テストでどんな問題が出題されるのかなど、就職活動における各種試験への不安(試験不安)
  6. 履歴書や面接など就職活動の中でうまう自己アピールできるかに関する不安(アピール不安)
  7. 就職活動への準備があまり進んでいないことについての不安(準備不足不安)
  8. 就職活動をくじけずに最後まで乗り切れるかについての不安(活動継続不安)
  9. 就職活動について相談できる人や大変さを共有できる仲間が周りにいないなどサポート不足についての不安(サポート不安)

転職する際に、自分の不安が少しは具体的になったでしょうか?
新卒学生の内定後に感じる不安は何ですか?というアンケートを取ると、毎年「漠然とした不安」がトップに入ってきます。自分自身が何に不安をどのように感じているかを分からず、また言語化できないことで起きる不安です。加えて、働いた経験がないので、そもそも考えても分からないことも多いのでしょう。漠然とした不安は本人が原因をわかっていないので、解消しにくい不安になってしまいます。

自分が感じる不安の原因を知ることによって、不安を解消する方法を見つけることが出来ます。
転職時に、自分自身がどのような不安を持つのかを知ることからスタートすることが大切です。
それでは、具体的に不安の解消方法についてご紹介します。

不安を解消するために

転職活動において、一番多い不安は応募先企業についてよく知らないという「3.職業理解不安」です。入社しないと分からないことは多いですが、不安が大きい人は、応募をためらってしまい、選考のチャンスを逃すことがあります。

「3.職業理解不安」の不安を解消するために、私がお勧めしていることが、実際に面接に進んで確かめることです。

面接で疑問点について質問することも大切ですし、言葉以外の情報を得ることも重要です。
例えば、
・働いている社員の表情や年代・性別
・訪問した時に社員の方がどのように迎えてくれるかといった社員の態度
・社屋がきれいで掃除ができているか
・社員のデスクの上は整理整頓されているか
・面接室の飾りや調度品
・社員駐車場に停まっている車の車種など
会社を訪問する情報はたくさん落ちています。

なお、面接に進んだからといって必ず入社しなければならないわけではありません。
内定を必ずもらえるわけではありませんし、内定をもらった場合も違うと思えば辞退できます。
求人票やHPなどで情報収集をするのは当然ですが、行き詰まったら選考を通じて調べるという手段があり、選考に進むことこそが不安解消にも繋がります。

心理学の「透明性の錯覚を」知り、自分をリラックスさせる

「選考に進みたい!」「入社したい!」という想いが強ければ強い程、不安が強くなることもあります。

どのような選考が行われるのかという「5.試験不安」、うまく自己アピールできるか不安という「6.アピール不安」が不安の種類にあたります。

そこで、一つ役に立ちそうな心理学的テクニックをご紹介します。

「透明性の錯覚」と言われる現象があります。
自分の自信のなさや欠点を、面接官に見透かされてしまうのではないか?と不安を感じてしまうことがあるかもしれません。しかし、多くの場合それは自分の思い込みで、実際は露見していないことがほとんどです。赤面症だと思っている人でも、実際に赤面しているのはその中の一部に過ぎないという実験データもあります。

不安や緊張も同じで、自分で心配するほど周囲に伝わっていません。その心配は「透明性の錯覚」という心理現象と呼ばれます。

人間は自分の考えや感情を相手が理解していると思い込みすぎる傾向があるとする理論です。
人は全ての物事を、自分を中心に考えがちのため、自分が思っていることを相手が解っていると必要以上に思い込んでしまうのです。

面白いのは、「透明性の錯覚」という現象の説明を受け、理解した人は、不安や緊張が少なくなるという実験結果があることです。
内心で不安を感じていたり緊張していても、それが周囲に見抜かれていないと信じて下さい。少しリラックスして自分の力を発揮できると思います。ぜひ試してみてください。

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