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「要求度コントロールモデル」を理解し、あなたの職場環境のストレス度を判定!

2023.03.21

忙しい日々が続くと、通常はストレスが溜まっていきます。しかし、とても忙しそうに働いているのに、ストレスを感じた様子もなく、仕事にやりがいを感じながらバリバリ働いている人もいますよね。

この違いはどこから来るのか。疑問に思うことはありませんか?
実は、忙しいことでモチベーションが下がる環境がある一方で、忙しい中でもモチベーションを維持できる環境があることがわかってきました。

それを説明できるが「要求度コントロールモデル」です。簡単に説明すると職場のストレスを2つの軸で考えます。

1つの軸は「要求度」、すなわち「どれくらいの仕事のプレッシャーを会社から与えられているか」です。
もう1つの軸は「コントロール」、つまり「自分でその状況をどれくらいコントロールする自由を持っているか」です。

忙しくても、ストレスを感じにくい仕事の特徴は?

たとえ仕事の要求が高く多忙を極めても、自由裁量をもっていればストレスが高くなりにくいことが分かっています。自己決定ができることがモチベーションの維持につながっていると考えられます。

忙しく、目標が厳しくても、自分のやり方で納得のいく仕事ができる。これが忙しくてもストレスをため込まない仕組みのようです。
最近だと、自分の好きな場所で働いたり、好きな時間を選んで働いたりできる会社も増えています。これも一つの自由裁量であり、ストレス低減につながっているはずです。

要求度が高いが裁量権がある仕事としては、経営者やコンサルタント、弁護士、公認会計士、税理士、医師、建築士、会社員でいうとマネージャーのポジションなどがあげられます。専門性や高いスキルや判断力、責任が求められストレスが高い業務をこなしますが、意思決定権がある仕事です。

難易度が高く誰もができる仕事ではないため、給与も高水準であるケースがほとんどです。

最もストレスフルな環境

反対にストレスが非常に高く感じる仕事は、仕事への要求が高いうえに、裁量が狭く管理が細かく、厳しい環境です。このように最もストレスフルな仕事を「高ストレインジョブ」と呼ばれます。

あれこれ細かく命じられて働かされる、そのうえで成果も厳しく求められると従業員が感じているなら、高ストレインな仕事になってしまっています。

達成困難なKPI目標設定がトップダウンで行われ、目標を達成していない場合は厳しく叱責される、できるまで時間外でもやらされるため長時間労働が常態化しているという環境など一昔前のいわゆるブラック企業の典型例かと思います
また、マネジメントのポジションだけれども働き方や目標についての決定権はない、名ばかり管理職などは「高ストレインジョブ」と言えるでしょう。

最もストレスの低い仕事は?

仕事の要求度が低く楽ちんな仕事で、しかも裁量が広く自由に働くことができる職場が、最もストレスの低い職場になります。
簡単な作業ベースの仕事で、管理者が細かく管理せず自由に仕事をしていても怒られない、締め切り期日も特に意識しなくてもよい、仕事のミスがあっても怒られないなどの環境でしょうか。確かにストレスはかからなそうですね。

ただ問題は、多くの場合は生産性が低くて賃金も低いケースがほとんどです。

あなたの職場のストレス度は?

さて、自分の職場が自分にとってどの程度ストレスになっているかを分析してみましょう。

【裁量がない】
□仕事量の決定に際して自分の意向が反映できない
□必要に応じて自分で仕事のペースを変えられない
□必要に応じて自分で仕事の手順や方法を変えられない
チェックが多いと、裁量の範囲が狭いという判断をしてください。

【要求度が高い】
□予定外の仕事がしばしば飛び込んでくる
□仕事の締め切り・納期にゆとりがない
□残業や休日出勤をしないと仕事が終らない
チェックが多いと要求度が高いという判断をしてください。

高ストレインジョブの環境から脱するために

いかがでしたか。
一方だけに課題がある場合でしたらバランスがとれた職場環境でしょう。しかし、「裁量がない」と「要求度が高い」の両方が2以上当てはまる場合は、高ストレインな仕事となっていると思います。

自社が高ストレインジョブの職場だった場合に、取るべき方法をご紹介します。

裁量を得る方法でストレスを軽減する。

管理が厳しく、要求度が高いことはストレスになるかもしれませんが、まだ業務が身につかずスキルがない場合は、管理されることは一般的です。新入社員の方はまずはしっかりとスキルを身に着け、結果を出すことを目指してみるとよいでしょう。

また、業務スキルはあり、滞りなく仕事はできるが上司の管理が厳しいと感じる場合は、より積極的に上司にコミュニケーションを取ってみてください。たとえば、上司に聞かれる前に相談をしたり、業務の進捗状況を報告するなど自ら働きかけることで、やらされ感が減少し、自分自身で仕事をしているとコントロール感を得ることができます。

それでも管理がとても厳しいと感じるようであれば、マネジメントのポジションを目指してみると良いでしょう。マネジメントなどを行えるようになると、裁量が広がります。

それも難しい場合は、自由度の高い職場や、ポジションアップを目指す環境へ転職することを目指すと良いでしょう。

要求度を下げる方法でストレスを軽減する

社内での異動などで所属先や職種を変更することで、仕事の要求度が下がるケースもあります。また、ポジションダウンを目指すという方法もあります。役職を外してもらう、正社員からパートにしてもらうなどの方法もあります。

今の職場で難しいようであれば、転職を通して今の職場よりも要求度の低い職場に転職するという方法もあります。要求度の高い会社から要求度が比較的低い会社に転職することで、働き方の満足度が高まるケースはよくあります。

最後に

仕事のストレスを軽減したいけれど、今の環境ではなかなか難しいという方は、徳島での転職活動をサポートする「いつか徳島」にご登録いただき、ご相談いただければと思います。

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