Career Advice

キャリアアドバイス

理想の「ワーク・ファミリー・バランス」から、キャリアプランを考える。

2021.07.26

長期的な視点になって転職先を選ぶとき、何を中心に考えるとよいでしょうか。
そのような計画を「キャリアプラン」といいますが、何から考えてよいのか分からないという方もいらっしゃるようです。

特に、20歳代~30歳代前半の方は、ライフイベントも増え、それによっても選択が左右されます。

キャリアプランを考えるにあたって、「仕事と家庭の両立」はとても重要なテーマです。
転職は、自分だけのことではなく、家族の幸せも含まれています。未婚者も仕事と家庭とのバランスをどのようにしたいかなど、理想もあることかと思います。

仕事と家庭の両立に関して、「ワーク・ファミリー・バランス」という言葉も生まれています。自分にとって理想の「ワーク・ファミリー・バランス」を考える中で、仕事選びの軸を検討することも可能です。

「ワーク・ファミリー・バランス」における3つのスタイルをご紹介します。どのスタイルを希望するかによって、企業選びのポイントも変わってきますので、そのポイントをご紹介します。

ワーク・ファミリー・バランスの3つのスタイル

例えば、「仕事と家族を両立できるように、会社としてもしっかり支援していく」と言われたとき、あなたにとって、理想的な『両立』のスタイルはどれになりますか?
自分が理想とするスタイルをA・B・Cの中から選択してください。

A:独身の時と同じように仕事に専念したい。会社からは、目標を達成できるようにサポートしてほしい。
B:上司や同僚とお互いの家庭の都合を配慮しあって仕事に取り組みたい。会社には、役割分担の調整をしてほしい。
C:仕事にかける時間や量を減らしたい。会社からは達成可能なレベルに目標を制限してほしい。

「家庭と仕事の両立をしたい」と考えている方は多いと思いますが、人によって仕事と家庭のウェイトが違い、また会社に期待する役割も違ってきます。

A:独身の時と同じように仕事に専念したい。会社からは、目標を達成できるようにサポートしてほしい。

仕事を優先してバリバリ働くことに加えて、できる範囲で家庭にも貢献することを付け加える働き方です。

このスタイルの両立を目指す人の、企業選びのポイントはこちらです。

収入
多くの場合、重要になるのは「収入」だと思います。仕事を優先する場合、家庭への貢献が十分できないことがあります。その不足を補ってくれるパートナーが必要ですが、パートナーはそのせいで仕事や収入が限られてしまうことがあるでしょう。高収入とまでいかなくても、家族を養える収入を確保できることが、Aスタイルの条件になると思います。

また、加えて以下の条件が必要になることが多いでしょう。

パートナー
仕事に専念したいという想いを尊重してくれるパートナーでなければ、お互いの葛藤が大きくなってしまいます。また、親や親せきなど、パートナー以外に家庭運営に協力してくれる人がいるとより心強いと思います。

B:上司や同僚とお互いの家庭の都合を配慮しあって仕事に取り組みたい。会社には、役割分担の調整をしてほしい。

役割や部署などを調整してもらい、与えられた場所でしっかりと働くスタイルです。
無理のない形で仕事を続け、キャリアも積むことができます。

周囲と良好な関係を築き、お互いに納得できる結論を出すのが得意な人は、Bのスタイルでも対応が可能かと思います。

その場合の企業選びのポイントはこちらです。

上司の考え方
職場での役割の調整は、すべて「上司」によって行われてきました。つまり、上司や部署の責任者が協力的で、柔軟な対応をしてくれる人なのか、ということが重要です。

会社規模にはとらわれない
大企業は福利厚生がしっかりしているイメージがありますが、硬直化し個別調整は難しいこともあるでしょう。小規模な会社のほうが、トップの判断で柔軟な対応ができることが多いと思います。企業規模だけにとらわれないようにしてください。

C:仕事にかける時間や量を減らしたい。会社からは達成可能なレベルに目標を制限してほしい。

家庭の役割を果たすために、仕事を減らしてほしいと考える人はこのスタイルです。
その場合の企業選びのポイントはこちらです。

社内の制度・運用実績
制度がしっかりとある会社が安心です。働きやすい環境を作っている企業は、産休育休や時短勤務の実績をHPや採用ページなどでPRしていることが多いと思います。記載がない場合は、働きやすい環境づくりにどのような制度があるかをご質問ください。

交代メンバー
自分にしかできない仕事が増えると、自分が無理をするしかありません。部署内で役割をシェアできる環境かを確認いただくとよいでしょう。

企業規模
大きな企業の方が、交代要員が多い可能性も高いですが、性別年齢、国籍を問わず多様な人材が活躍している企業の方が、柔軟な働き方に対応しているケースが多いと思います。

「キャリアプラン」について悩んだときは、視点を変えて、「ワーク・ファミリー・バランス」から働き方や企業選びを考えてみてください。

【参考】
加藤容子、富田真紀子、金井篤子『仕事領域におけるワーク・ファミリー・コンフリクト対処プロセスの検討』産業・組織心理学研究2018年,第31巻,第2号,123-138

原健之、藤本哲史『日本語版ワーク・ファミリー・バランス尺度の信頼性と妥当性の検討』産業・組織心理学研究2020年,第33巻,第2号,121〜130

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