「やっぱり転職活動は不利になるのですか?」
転職相談の面談をおこなう中で、良く聞かれる質問です。
答えとしては難しいところですが、求人数は確実に減ってきています。
社会人の正社員の中途採用においては、53.1%の企業が「当初の予定とおり採用する」と回答しています。
一方、44.9%が「変更を検討している、当初の予定から数を減らす、採用を中止する」と回答しています。
つまり約半数の企業は採用活動において後ろ向きになっているような状況です。
加えていうならば、正社員での雇用形態の契約社員・嘱託社員・パート・アルバイト、派遣はより採用を抑制する傾向にあります。
ただし、そのことが全て「転職活動において不利になる」とは断言しにくい状況とも言えます。
コロナ前は、空前の「売り手市場」であり、有効求人倍率においてもバブル期を上回る勢いでした。
多くの企業が高い採用意欲を持って、採用活動を行っていました。
一方、コロナ禍~アフターコロナでの採用活動を行う企業は、強い財務力とアフターコロナにおいても業績に不安を感じない企業です。
つまり、このタイミングで採用活動を行う企業は、非常に安定している優良企業と言えるでしょう。
また、売り手市場が続くと、安易な転職活動を始める方も多く、コロナ前においては不必要な転職活動をおこなう人もいたのではないでしょうか。
今、このタイミングで転職活動を行う人は、本気度の高い方が多いのではないかと思います。また、採用頂いたことへの感謝の気持ちも強く、職場で前向きに頑張ることができるのではないかと思います。
活躍する人は感謝の気持ちを持って、前向きに頑張れる人です。
求人募集は減っているという面では、転職活動において不利と言えますが、このタイミングで転職活動を成功させることができた人は、優良企業へ前向きな気持ちで入社できるので有利とも言えるのではないでしょうか。
どんな状況においても良い面、悪い面はありますので、転職活動をおこなうと決意している方は、前向きな気持ちで頑張って頂ければと思います。