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転職希望者が1000万人を超える今。求められるのは35歳以上の「ミドル世代」

2024.01.20


2023年7~9月平均の転職希望者数は1035万人。これは、総務省の労働力調査の推計値によって2023年12月に分かった数値で、四半期ベースで初めて1000万人を上回りました。

全国の就業者は6768万人なので、6人に1人が転職を希望している状況。そのうち約3割にあたる325万人が実際に転職しており、日本政府が促す雇用流動化が進んでいることがわかります。

そんななか、2024年に増加が予想されるのは、35歳以上のミドル世代を対象とした求人。

転職コンサルタント214名の回答をもとに作られた、「2024年ミドルの求人動向」に関する調査レポートをもとに、その理由と傾向を解説します。

なぜ今、ミドル求人が増えているのか?

2024年のミドル人材を対象とした求人募集について、78%が「増加すると思う」と回答。さらに、ミドル人材にとって転職に適した年かどうかという質問にも、84%が「思う」と答えました。

その背景にあるのは、少子高齢化などによる若手人材の不足企業側が採用人材の年齢幅を広げざるをえない状況ですが、転職を望むミドル人材にとっては追い風ともいえます。

ミドル人材の求人トレンド予測

では具体的に、どのような求人募集の増加が見込まれるのでしょうか。調査レポートから、業種、職種、年収帯、ポジション、スキルの傾向を読み解きました。

業種
Q.35歳以上のミドル人材を対象とした求人募集が増加すると見込まれる「業種」を教えてください。(複数回答可)

「IT・インターネット」「メーカー」の求人募集が増加する予想。

従来のIT業界のみならず、さまざまな業界で機械化やシステム化といったDX(デジタルトランスフォーメーション)が進むなかで、これまで以上にニーズが高まっていると思われます。

職種
Q.35歳以上のミドル人材を対象とした求人募集が増加すると見込まれる「職種」を教えてください。(複数回答可)

「技術系(IT・Web・通信系)」「経理・財務・会計系」「経営企画・事業企画」が上位にランクインしています。

業種と同様に、依然として高いIT系の人材ニーズ。その傾向は今後も続くと予想されます。経理・財務・会計や、経営企画・事業企画の需要の高まりには、不確実な時代において「戦略的経営をより推進する必要がある」という、企業の考えが表れているのではないでしょうか。

年収帯
Q.35歳以上のミドル人材を対象とした求人募集が増加すると見込まれる「年収帯」を教えてください。(複数回答可)

ポジション、スキル

ポジションとしては課長クラスが最多です。

そのうえで、求められるスキルは「高いレベルでの業務遂行力」「目標や課題を自ら設定し、解決策を考える能力」「多様な働き方をする従業員をマネジメントする能力」など。各分野の専門性に加えて、より高度なマネジメントスキルを求められる傾向にあります。

Q.35歳以上のミドル人材の転職者に対して「採用企業が求めるスキル」の上位3つを教えてください。

また、「さまざまなタイプの部下の育成・指導が的確にできる能力」「ビジネス課題を解決するテクノロジーを活用する能力」も重視されており、新時代に対応するための“新しいマネージャー像”が求められていることがうかがえます。

理想のキャリアを叶えるために

就業者の6人に1人が転職を望む現代。

よりよい職場を目指して転職を行う就業者(人材)の動きに応えるように、好条件を提示する企業が増えています。

しかし同時に、企業が一人ひとりの人材に求める能力は高まっており、安易な採用を避ける傾向も。人材が自身の希望や条件に合う転職先を見つける難易度は高く、企業と人材の採用マッチング率は伸び悩んでいます。

上記の調査レポートからも読み取れるように、ミドル人材の求人はIT関連に集中。さらに、専門性に加えて高度なマネジメント能力を求められるため、誰もが雇用の流動化の波に乗れるわけではありません。 理想のキャリアを実現するために、人材は時代の流れに応じたスキルを身に着けることが大切。一方で企業は、優秀な人材が流出しない企業体質を作り上げることが重要といえるでしょう。

※出典(グラフ)、参考
・転職希望 初の1000万超.徳島新聞.2023-12-30,朝刊,p.7.
・エン・ジャパン株式会社.“転職コンサルタント200人が転職市場を予測!「2024年ミドルの求人動向」調査 ー『ミドルの転職』ユーザーアンケートー” .2023-11,https://corp.en-japan.com/newsrelease/2023/35246.html,(参照2024-01-08).

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